(03/01 更新)


NHK徴収員が告白「私は『受信料サギ』に手を染めた」
文春オンライン http://bunshun.jp/articles/-/1428


私もだまされたことがある。
何年も前のことだが、引越し後しばらくしてNHKの受託訪問員がやってきた。どこから情報を得ているのか、よくあることだ。受信の契約だか登録をしてくれと半ば強引に話を進められた。
私は体が悪いなどの幾つかの理由があり、受信料を免除されている。だからそれを伝えてNHKからの免除通知を渡して見せた。そして住所変更の手続きをしてもらえるかと聞いた。

すると訪問員はそれを見てから「住所変更はできない」と言う。変なことを言うもんだなと思ったが、各住居ごとに決まった登録番号があるから、転居先のその番号で改めて契約しなおすしかないと言うのだ。それなら仕方ないと、小さなコンピューターのような道具で手続きを始められた。それから銀行のカードスキャンやら何やらと矢継ぎ早に話を進めていく。

自分は受信料は払わないのだから、必要のない口座情報など教えられないと何度か粘った。だが本人だという証拠として絶対に必要みたいな説得をされて、仕方なく口座登録することになった。それで手続きがすべて終わったらしく、あとはあらためて受信料免除の申請をして欲しいと言われた。そうしないと銀行口座から引き落とされるという。
でも私はそのままにしておいた。気が変わったのだ。地デジ放送の受信料はケーブルテレビみたいに高いわけではないから、免除の資格はあるけれど、払っても良いと思ったのだ。

それから2、3か月くらいしてNHKから郵便が届いた。契約のお礼や請求書みたいなのが入っていた。受信料は、よく覚えていないが8000円以上だった。なんて高いんだとビックリした。ネットで調べてみると、地デジとBS放送を含めた2か月分の料金と一致した。銀行の通帳はたまにしか記帳しない。後日ATMで印字してもらうと、本当に引き落とされていた。

それから数日後、NHKに電話して「BS放送の契約はしていないのに、勝手に契約されていた」と事情を話した。するとそういう話には慣れているように、テレビにBSチャンネルがついていないかとか、BSアンテナがあるんじゃないのか、ケーブルテレビの契約をしているんじゃないかと次々と質問された。

どれも無いし、だいたい自分が持っているのはアナログテレビであり、デジアナ変換放送(だったっけ?)で地デジ放送を見ているのだと言った。するとまた、ではケーブルテレビの契約をしているのですね、と言う。前にすでに答えたように、契約はしていない。マンション自体のテレビケーブルがデジアナ変換に対応していると伝えた。チューナーは別に持っているけれど、BS放送は映らないとも付け足した。それでようやく分かってもらえた。


まだ電話は終わらない。もう一件の話が続く。
自分はもともと受信料の支払いを免除されていたのだが、今回あらためて申請書を出すように言われた。そういうことなど当日の状況を伝えた。そこでまた色々話し、結局は住所変更するだけで良かったと分かった。前の住所を聞かれ調べてもらうと、契約が二重登録になっているという。申し訳なかったと謝罪を受けた。本件担当の者に後日連絡をさせるということでその日は終わった。
翌日だったか、NHKから電話があり、もう一度謝罪を受けた。そして支払った料金は全額返却するとおっしゃり、郵便局で換金できる証書を送っていただいた。

これで金銭的には解決した。ただ自分が問題視していたのは、訪問員が来た当日、BS放送の話など一度もしていないのに勝手に契約されたということだ。自分は地デジ放送を見ていたのでほかの放送は頭になかった。どんな契約があるかというチラシのようなものすら貰っていない。料金の説明を一切受けていない。もしBSアンテナがあったとしても、契約するのならきちんとお互いに確認したうえで登録すべきことだろう。それとアンテナやチューナーがあるかどうかは別の話じゃないか。


この受託訪問員の慣れたやり方から見て、常習犯だろうと思う。自分より少し年上くらいの年配男性で何年も前の話もしていたので、新人ではない。だから住所変更だけで済むと分かっていながら、契約報奨金のために私をだましたのだ。
コンピューターまかせになって、契約状況が残りにくいという問題もある。
昔なら書類に手書きして証拠が残っただろうが、すべて小さな機械で手続きをされたので、どういう契約をしたのか手元には証拠が残らない。渡されたレシートは単純に契約したという証になるだけで、どのような契約なのか、料金はいくらなのかということが全く印字されていなかったのだ。だから分からなかった。これは改善するべきだ。
 
この手口で、引越して二重登録されている免除者が他にもたくさんいると思う。NHKも架空登録で委託会社に歩合報酬を払わなければならない。私個人に対する詐欺だけでなく、NHKに対する詐欺でもある。そしてこの付けは、視聴者の受信料でまかなわれてきたのだ。

NHK側の人から、訪問員の名前が分かるかたずねられたが、もう覚えていないと答えた。本当は知っていたが、そうすることで、組織内で広範囲な犯人探しをしてもらえるかもしれないと思ったのだ。ほかにも同じ手口が使われている可能性が高いのだから。


03/01 追記
こんなニュースがあった。

 受信設備ないのに衛星契約、NHKが不正手続き
読売新聞2月28日(火)10時36分
 
 NHKは、受信料の契約・収納業務を委託している業者が、衛星放送を見ることができない視聴者に対し、衛星契約の手続きをした不正契約が長崎県内で8件あり、うち3件で計1万2610円の受信料を余分に収納していたと発表した。
 発表は24日付。
 NHKによると、長崎放送局の委託先会社「レゴール」(本社・福岡県)の元男性社員が2016年、訪問先で衛星放送の受信設備がないと知りながら、衛星契約を結ばせる不正な手続きを行った。8件のうち5件は料金が支払われる前に不正が発覚。3件については、すでに返金手続きを済ませた。NHKでは、この委託先会社で同様の不正がないか調べている。NHK営業局は「お客様にご迷惑とご心配をおかけしたことをおわび申し上げます。全国の委託先会社に対しても適正な契約手続きの徹底をはかっていきます」とコメントしている。