午後4時前、ある地下鉄駅ホームで利用客が倒れたらしく、心臓マッサージをされていた。
駅員さんが数人集まっていて、ベージュ色の毛布らしいものを広げてカーテンのように仕切っていた。通りがかりにその隙間から一部が見えたのだ。
胸を押されるたびに両足がゆれていた。AEDらしき色のものがそばにあったので、使用後に心臓マッサージをしながら救急隊を待っていたのだろう。助かってくれ。助かれ。誰でもほんとうに突然何が起こるか分からない。そして、人を傷付けようとする者がいれば、助けようとしてくれる人たちもいる。

小さな公園内を歩いていたら、沈みかけた夕日でビルがレンガのように赤く染まっていた。きれいなので足を止めて見てたら色が薄まっていき、2、3分で元に戻ってしまった。もっと早く見たかったな。何だか、やっぱり静かな景色だ。

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