5月初めの連休中、リサイクル店の前を通りかかったら、店先で奥さんが携帯電話で会話していた。

「きょうは洗濯機が5台も売れた。あとは冷蔵庫が○台に、○○が・・・。ぼんぼん売れた」
という感じ。通りがかりの数秒なんで良くは分からなかった。洗濯機と冷蔵庫が逆だったかもしれない。年度代わりで引っ越した人が落ち着き、大型家電を買う人が増えているのかな。店頭には15000円から18000円くらいの洗濯機が並んでいる。どれもよく手入れされててきれい。手ごろな値段だろう。
逆に家庭からの中古引き取りも多いのか、軽トラックにたくさん積んで来ているのを何度か見た。

僕は大きなものを所持するのが苦手なので、そういう家電は買わない。近くにコインランドリーや食品スーパーが無かったら必要になるかもしれないが、今のところ、あるような場所を選んで引っ越している。
以前不動産店のお兄さんが、洗濯機は買うときにお金かかるけれど、長く使うから安上がりになるって言ってくれてた。そうかもしれないし、自宅で寝転んでる間に洗濯できるのは楽だとは思う。でも独身なんでそんなに洗濯物多くない。コインランドリーでは置いてある新聞や広告紙見たり、近くの食品スーパーに買い物に行く。だから退屈することもないし。

それに去年思ったことだが、自分らのような底辺層が住むマンションでは、洗濯機の音はけっこう周りに響く。排水管を落ちる水だって、上から下までザバザバ音たてている。上の部屋の洗濯で深夜に起こされたことが何度かあり、管理会社に頼んで夜はやめてもらった。昼間は仕方ないけれど、自分はできるだけ生活音は出さず静かに暮らしたい。だからコインランドリーはとってもありがたいのだ。
自分が子どもの時代はまだ洗濯機がなかった。お母さんたちは、大きな洗濯たらいと洗濯板で毎日ごしごし手洗いしてた。今になって思うと、けっこう重労働だ。発売されても高くてなかなか買えなかった。だから洗濯機は家庭の神器みたいなものだったのだ。これ発明した人は偉い。