目が見えない、音も聞こえない、突然そうなったら、とんでもなく怖い。ヘレンケラーさんと同じ障がいだ。そういう大きなハンデがありながら、社会で明るく活躍している女性、荒美有紀さんが、NHKの番組で紹介されていた。

NHK ブレイクスルー File.48 “わたし”をあきらめない
―光と音をなくした27歳 荒美有紀さん―
http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2016-02/22.html
放送日2016年2月22日(月曜)
再放送2016年2月29日(月曜)

彼女は大学4年生のときに病気で盲聾になる。生きる意味を見失い、恐怖の闇で毎日泣いて過ごした。だけど細い一筋の光は保てていた。すでに文字や言葉を知っていたということだった。お母さんが、美有紀さんの手のひらに文字を書いて話してくれる。
美有紀さんの再挑戦が始まった。まず大学に復帰したということで僕は唖然とした。なんちゅうスーパーウーマンなんだ、この子。強いーーーっ。

そして番組によると
「今は、同じ境遇にある“盲ろう”の人たちの世界をもっと多くの人たちに知ってもらおうと、支援を行うNPOの先頭に立って、雑誌編集などPR活動に奔走しています。“盲ろう者の若手リーダー”と“普通の女の子”という、二つのことを大切にしながら毎日を駆け抜ける荒美有紀さん」だそうである。

僕は昔病院に入院して、そのうち最初の1か月ほど寝たきり生活だった。寝返りを打つこともできない。食事から排便の世話まで家政婦さんにやってもらわないといけない。とても不自由ではあったけれど、体の痛みが和らげば本も読めるしテレビも見れる。それに治るのが分かっているから気持ちはさほど落ち込まない。

体が不自由になるとしたら何がいやかって、自分にとっては目が見えないのが一番つらい気がする(両手が使えないのもつらいな)。突然そうなったら、たまったものではない。だけどそれでもラジオやテレビの音声聞いて楽しむことはできる。これが耳まで聞こえなかったら、ほんと絶望的な気分になるぞ。
それが介助を受けるだけでなくて、人のためにもなる活動をしてるんだからスゴイ。
うーーむ、チョコレートを添えた表彰状をあげたい。