横断歩道を渡るとき、前に自転車を押して歩く若い女性がいた。抱っこ紐をして、お腹には小っちゃな赤ちゃんを抱いている。となりの手ぶらで歩いている女性と話していたので、街中で出会ったのだろう。その赤ちゃんを抱いた人は、厚底靴というのかハイヒールというのか、かかとの底が5~6センチほどある靴を履いていた。

危ないなあ、赤ちゃんを抱いているのに転んだらどうするんだよ、と思っていたら、車道を横断しきったところで足首がカクンと曲がって体が揺れた。うわっ、本当に危ないぞと思ったら、何歩か歩いただけでまたカクンとなってる。なんだか幸い自転車が支えになって危険を回避できたようにも思える。
転びはしないとしても、足首痛めそうだしもう気になって仕方ない。そのあと見えていた数メートルは難無く歩いて行ったけど見た目はどうしても不安定。女の人って、なんであんなに危ないものを履きたがる人が多いのか不思議だ。赤ちゃんがいるのに不安は無いのだろうか。

その後しばらく商店街を歩いていたら小雨が降り出した。ぼんやり雨宿りしていると、先へ行っていたあの人たちが戻って来るのが見えた。彼女らは交差点で分かれたあと、自転車を押していた人がすぐに乗って走り去った。
そこでやっと気付いたんだが、あんな厚底靴はいていたら、自転車のペダルこぎにくいだろう。それに止まって足を着くときにまた足首をひねってしまったら、もう赤ちゃんをかばう体勢もとれないまま転んでしまうのではないか。
んーーー。なんでそんな靴を履くんだよと言ってやりたいけどできない僕なのだ。