テレビのレコーダーが自動的に新番組を録画してくれる時代。今年の夏、「夏休み子ども劇場」とやらで、アニメ「セーラームーン」が録画されていた。一昔前に流行したらしいが、たぶんテレビ番組を見たことはないから内容は知らなかった。ただ、主人公の女の子がセーラー服姿なのと「月に代わっておしおきよ!」という決めセリフは知っている。相当宣伝されていたのだろう。いつのまにやら脳裏にしみついているのだな。

今年になって、このセーラームーンの新シリーズがアニメ化されたというニュースは見た。それで昔のアニメが再放送されたのだろう。そんなに人気があるって、いったいどういう話なのだろうかと、なんとなく見始めたのだった。夏休みだけやるのかと思ったら、なんとそれが・・・・11月になってもまだ続いているではないか。

変身したセーラームーンたちが「仮面ライダー」の怪人女版みたいなのとしょっちゅう戦っていて、なんだかワンパターンではある。何度か見てもういいやと思ったけれど、最後どうなるのかは関心があった。ところが、やっと終わったと思ったら「セーラームーンR」になり、先日それが終わったと思ったら今度は「セーラームーンS」が始まったぞ、いつまで続くのだ?

自分で「美少女戦士」だとのたまう少女たちのドラマ。まあ、かわいいのは否定しないけど、なんで戦闘に不向きな超ミニスカートで戦うのやら? セクシーさで男を挑発するアニメでもあったのだろうか? そういうところは嫌い。しかし女の子でもこういう戦闘マンガが好きになるというのが意外だった。単純に暴力と殺し合い、そしてたまに敵にも人情がわくと。
ギャグとシリアスの境界が込み入っているところがちょっと不思議。女の子らしくずっと恋の話がからんでいる。だが中学2年生の女の子と大学生の男性のキスシーンが何度かあって、おい、いいのか?と複雑だった。見てる女の子がおませなのか、作家たちが刺激を与えて少女たちの性欲をあおっていったのか。男の子のドラマだったら、女子への恋心があるとはしても、キスシーンなんて入れることは無かったと思うんだが。

ずっと予約録画してあったので、もったいないから孫たちの世代にでも残そうかと思った。でもどうも自分としては、子どもたちにわざわざ見せるのはためらわれる内容だ。仲間同士の信頼はすてきではあるし、笑えるギャグもちりばめられていて可愛さはあるんだけれど・・・。そして、やっぱこれは戦争ものだよなあ。