2020年4月20日
  文ぶん福ぷく (写真)が、ご入居者さまを 看み取と る活動をしていることに私たちが気づいたのは、文福が暮らすユニットで、確か3人目のご入居者さまが逝去された時のことです。
〔中略〕
 亡くなる2日前、文福が井上さんの部屋の扉の前に座って、うなだれていました。文福は自分で扉を開けられますし、普段は自由気ままにいろいろなご入居者さまのお部屋に出入りしているのですが、この時は決して、井上さんのお部屋に入ろうとしませんでした。

 私がユニットに遊びに、いえ、見回りに行った際も、いつもなら文福は私のところに駆け寄って、じゃれついてくるのに、その時だけは扉の前から動きませんでした。何かを訴えかけるような目で見つめてくるだけでした。
 文福はその日、夜寝るためにケージに入るまで、扉の前から動きませんでした。じっとうなだれたままでした。
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