リングドクター・富家孝の「死を想え」
2020年12月29日

 「孤独死」は、ここ数年、大きな社会問題になってきました。一人暮らしの人が誰にも知られず死んでいるのを発見される、そういう例が多発しているからです。

 第3波が広がるコロナ禍では、孤独死が例年以上に増加しないか懸念されています。知人の監察医は、最近、検視の数が増えたと言っています。孤独死は発見者が警察に通報するので、まず、「不審死」の扱いになり、医師が立ち会って検視することになります。そうして死体検案書(死亡診断者に相当)がつくられ、初めて埋葬されることになります。

母娘で餓死のニュースも
 先ごろ、衝撃的な報道がありました。読売新聞の12月15日付記事「マンションの一室で母娘餓死か……体重30キロ、冷蔵庫には食料ほとんど残らず」は、本当に涙を誘うものでした。

 この記事とその後の報道によると、この母娘は、大阪市港区築港のマンションの一室で暮らしていて、母親は68歳、娘は42歳で、発見された時には死後数か月が経過していました。解剖の結果、2人とも低栄養症で胃は空。母親の体重は約30キロしかありませんでした。つまり、2人は餓死したのです。
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