2020年5月11日 5時00分
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14470788.html

 会社員 中地絵美(神奈川県 49)

 先日、職場で泣きました。お客様に「コロナに気をつけてね」と言われたからです。

 4月7日に緊急事態宣言が出ましたが、私はスーパーで働いているので、リモートワークはできません。会社はお客様と従業員の感染防止のためにできることはしています。それでも家には病気の母がおり、不安は尽きません。

 商品の購入個数の制限や間隔を空けてレジに並ぶことなどをお客様にお願いするようになりました。不満や怒りをぶつけられたり、レシートを指でつまんで、ポイッとされたりすることが少なくありません。そんな時は「まだコロナに感染していないし、仕事があるだけ幸せだと思わなければいけない」と自分に言い聞かせてきました。

 年配の女性が帰りがけにかけてくれたこの言葉は、あいさつのようなものだったかもしれません。でも私はとても救われました。思わず「ありがとうございます!」と言いましたが、それでは言い尽くせませんでした。