Nature ダイジェスト Vol. 14 No. 11 | doi : 10.1038/ndigest.2017.171102

京都大学の幹細胞科学者、髙橋淳らは、人工多能性幹(iPS)細胞から作製したニューロンをパーキンソン病モデルのサルの脳に移植するという実験的治療で有望な結果を得たことを、2017年8月31日号のNatureに報告した1。彼らは、この治療によってパーキンソン病の症状が改善すること、また、この治療が安全であるらしいことを示している。

移植された細胞が少なくとも2年間、体に有害な影響を及ぼすことなく脳で生存し続けた、という今回の知見は重要なものであり、幹細胞を使ったパーキンソン病治療の臨床試験(治験)の実施を計画する研究者たちを大きく後押しすると考えられる。
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